たとえ言葉が風だとしても~開発的ビジネス論序論~

開発とビジネスの架橋を目指した新たなシステムを議論・検討・批判する場です。

ナイロビスーパーマーケットありすぎやろ問題

 ナイロビの街中を歩いていると、チェーンスーパーマーケットがよく目立つ。近頃借金や給料遅配や店舗撤退が何かと話題のスーパーマーケットだが、現場を歩いていると「そりゃそうなるやろ」と思う場面もちらほら。

 

 たとえばこんな感じである。通りの向かいにスーパーマーケットが向かい合うのはのは序の口。歩いて2~3分のところにあるのもまだまだ。凄い例になると有力スーパーマーケットが仲良く隣り合う形で店舗展開がされている場合もある。若干の差はあれど、取り扱う商品に目立った違いはない。価格も同様である。

 

 はっきりと差別化できていないにも関わらず隣り合うこのような店舗展開をしていれば、当然採算をとることは難しくなる。チェーンスーパーマーケット業界全体を見ても供給過剰な状況といっていいだろう。

 

 また、新興中間層地域では、ショッピングモール内にスーパーマーケットを開いたものの、すぐに撤退する例も目立つ。ところによっては休日は賑わいをみせるショッピングモールもあるが、概して空き店舗が目立ち、ひどいところでは休日なのにゴーストタウンならぬゴーストモールと化している。

 

 こうした出店と退店を繰り返しながら、スピーディーな経営を目指しているという説明も聞いたことはある。しかしその中身はどうもイケイケとは限らないようである。